学問空間 suzukikotaro’s diary

gooブログから引っ越してきました。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『中世王権の音楽と儀礼』へのプチ疑問(その2)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月28日(木)22時01分20秒 猪瀬千尋氏は「[表] 舞御覧における仮名記、御所作、舞、一覧」(p113)において、康保三年(966)の大内裏での「侍臣舞」から応永十五年(1408)の北山第での「行幸」まで、14の「舞御覧」を一…

『中世王権の音楽と儀礼』へのプチ疑問(その1)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月27日(水)12時49分3秒 猪瀬千尋『中世王権の音楽と儀礼』(笠間書院、2018)はまだ途中ですが、一箇所、少し気になる点がありました。それは第四章の「舞御覧」に関する記述です。私は元弘元年(1331)の後醍醐天皇北山…

「いかに珍しい文献を夥しく引こうと、たくさんの注を付そうとも、本書は論文集ではない」(by 阿部泰郎)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月26日(火)11時39分10秒 前回投稿で名古屋大学大学院教授・阿部泰郎氏に対し若干の不遜な言辞がありましたが、私は別に阿部氏との間で特段の確執がないのはもちろん、そもそも阿部氏と面識すらありません。ただ、以前、…

猪瀬千尋氏『中世王権の音楽と儀礼』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月25日(月)10時25分45秒 ツイッターで猪瀬千尋『中世王権の音楽と儀礼』(笠間書院、2018)の存在を知り、税別8,500円と若干高価なため購入すべきか迷っていたところ、たまたま近くの図書館が所蔵していたので借りてみま…

呉座勇一氏と松沢裕作氏による我田引水の力量比べ

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月23日(土)23時43分3秒 >筆綾丸さん>雲英は明治のキラキラネーム 「雲母」だったら「きら」と読めますが、「雲英」で「きら」は難読、というか知らなければとても無理ですね。ご紹介の「日本姓氏語源辞典」サイトの説…

「コミンフォルムの評論を朝鮮戦争との関係で考えたことはなかった」(by 宇野三郎こと雲英晃顕)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月21日(木)13時08分44秒 >筆綾丸さん『NHKスペシャル 朝鮮戦争~分断38度線の真実を追う~』は1990年当時の研究水準が概観できて、なかなか便利ですね。朝鮮戦争勃発以来、最初に攻撃したのが北朝鮮側か韓国・アメリカ…

「(レベジェフ将軍は)どこまでも抜け目のない老人であった」(by 饗庭孝典)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月20日(水)11時11分29秒 朝鮮戦争に入りこんだらすっかり補給線が伸びきってしまいました。そろそろ撤退の時期ですが、その前に昨年末、内田力氏の論文を読んで以来の疑問には一応の決着をつけておこうと思っています。 …

マシュー・B・リッジウェイ『朝鮮戦争』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月16日(土)13時38分17秒 すっかり朝鮮戦争の泥沼に嵌ってしまい、マッカーサーがトルーマン大統領に罷免された後、その地位を継承したリッジウェイの回想録、『朝鮮戦争』(熊谷正己・秦恒彦訳、恒文社、1994)を読み始…

「マッカーサーから陸軍参謀本部G3のボルテ将軍宛ての個人的書簡」

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月14日(木)22時16分35秒 2月3日のNHKスペシャル「朝鮮戦争 秘録~知られざる権力者の攻防~」に出てきたマッカーサーの原爆投下目標の件、朝鮮戦争に関する最新の論文を片っ端からチェックしなければならないのかな、な…

日比谷高校の次田香澄先生

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月13日(水)11時29分50秒 >筆綾丸さん>ゲル研究の世界的権威と中世女流日記の権威は、どこでどう結びつくのか。 次田香澄の『とはずがたり 全訳注(上・下)』(講談社学術文庫)は至るところ線を引きまくり、ボロボロ…

The Coldest Winter: America and the Korean War

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月11日(月)13時04分30秒 デイヴィッド・ハルバースタムの『ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争』(山田耕介・山田佑平訳、文藝春秋、2009)の上巻を読んでみました。 -------ハルバースタム、最後にして最高の作品本…

マッカーサーの暗号電

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 7日(木)20時58分35秒 >筆綾丸さんありがとうございます。39分15秒くらいからですね。 https://www.youtube.com/watch?v=vDly88AM6-I "Lhakden" は Mukden(瀋陽)のようですが、残り二つは私も読めません。 瀋陽市ht…

NHKスペシャル「朝鮮戦争 秘録~知られざる権力者の攻防~」

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 5日(火)14時38分39秒 一昨日、2月3日のNHKスペシャルで朝鮮戦争をやっていましたが、マッカーサー解任の原因となった原爆投下計画について、ウラジオストクも攻撃目標だったとしていて、ちょっとびっくりしました。番…

鵜飼秀徳『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 3日(日)20時04分7秒 昨日の日経新聞の読書欄で、本郷和人氏が鵜飼秀徳『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』(文春新書、2018)を激賞されていますね。 日本史ひと模様 戸田光則 家の存亡を懸けた廃仏毀釈ht…

『伊藤律回想録』(その5)─「徳田は党報告もロクに書けない愚者、伊藤律はスパイ」(by 安斉庫治)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 2日(土)11時32分57秒 続きです。(p22以下)------- これにはまた、安斉庫治の問題が絡んでいた。一九四九年、中国人民解放軍は北京を平和裡に解放したが、その後徳田と野坂は党本部経済調査部代理部長・安斉庫治を特…

日本経済新聞社、ゴーン元会長インタビューの「正規のルート」

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 2日(土)10時53分39秒 >筆綾丸さん>「正規のルート」 私の手元には刑事訴訟法の教科書もなく、とりいそぎネットで得られただけの情報ですが、弁護人以外の者の接見交通については刑事訴訟法80条で、-------第八十条 …

『伊藤律回想録』(その4)─「野坂同志は延安で何年も粟飯を食べながら……」(by 毛沢東)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 1日(金)12時14分40秒 『伊藤律回想録─北京幽閉二七年』に戻って、続きです。(p21以下)------- 問題の本質は、党内を一貫してきた二種の思想、二条路線の矛盾と闘争にある。しかも徳田書記長の「参謀役」と見られて…

「もう一つ、よくわからないところがあるから」(by 西沢隆二の妻、徳田摩耶子)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 2月 1日(金)11時06分9秒 昨日の投稿でも少し触れましたが、司馬遼太郎は西沢隆二(たかじ、1903-76)を主人公の一人とする『ひとびとの跫音』という小説を書いています。何か参考になることがあるかなと思って同書を手に…