学問空間 suzukikotaro’s diary

gooブログから引っ越してきました。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ハイドリヒを撃て!』と『ダンケルク』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月30日(土)12時10分18秒 >筆綾丸さんお帰りなさい。ご無事で何よりです。 掲示板にも少し書きましたが、先日、ティモシー・スナイダーの『ブラッド・ランド』を読んで、ナチズムとスターリニズムの関係について少しきち…

ご連絡

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月28日(木)08時37分42秒 >ザゲィムプレィアさん>Wikipediaに挙げられている以下の本の何れかではないでしょうか。 たぶん違うと思いますし、そんないい加減な情報は当掲示板には不要です。ゾルゲと陸軍軍人の関係は現…

『スベトラーナ回想録─父スターリンの国を逃れて』(その2)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月26日(火)11時00分14秒 続きです。(p161以下)------ モロトフ夫人で、ジェムチュージナの旧姓でも知られているポリーナ・セミョーノヴナも、これとたいへんよく似た話をわたしに聞かせてくれた。時期的には乳母の話し…

『スベトラーナ回想録─父スターリンの国を逃れて』(その1)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月25日(月)22時04分25秒 ティモシー・スナイダーの『ブラッドランド─ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』上下二巻を読み終えて、次は同じ著者の『ブラックアース─ホロコーストの歴史と警告』(池田年穂訳、慶應義塾大学…

スターリンの妻の死因(その2)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月23日(土)10時13分32秒 スターリンとナジェージダ・アリルーエワの娘、スヴェトラーナ・アリルーエワの『スベトラーナ回想録─父スターリンの国を逃れて』(新潮社、1967)の内容を確認したいのですが、まだ入手できてい…

スターリンの妻の死因(その1)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月22日(金)12時26分31秒 『革命の堕天使たち』には、スターリンの二番目の妻、ナジェージダ・アリルーエワの死に関して、次のような記述があります。(p125以下)------- 一九三二年十一月のある朝、わたしは『ニューヨ…

アイノ・クーシネンの獄中記憶術

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月21日(木)19時46分39秒 武藤章の名前が出たついでに、加藤哲郎氏の『ゾルゲ事件』から先に引用した部分の続きを見ると、------- 四二年の司法省発表に五人の中心メンバーと共に名前があがった要人・西園寺公一、犬養健…

武藤章とゾルゲ

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月20日(水)09時22分46秒 >ザゲィムプレィアさん>「恥も外聞もなく権力者に阿る人間」 先の投稿で私は、------富永の経歴を見ると、富永には指揮官としても参謀としても特別な才能はなさそうなのに陸軍軍人として高位高…

プチ結論・富永恭次のエピソードについて

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月19日(火)11時44分37秒 レオポルド・トレッペルの自伝『ヒトラーが恐れた男』(堀内一郎訳、三笠書房、1978)は読者をグイグイ惹きつけてページをめくらせる魅力的な本ですが、アイノ・クーシネン『革命の堕天使たち―回…

アイノ・クーシネン『革命の堕天使たち―回想のスターリン時代』(その2)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月17日(日)08時29分51秒 続きです。(p176以下)------ もし彼がその時召還命令に従っていれば、きっと処刑されたであろうし、ソヴィエト連邦は第二次大戦のさ中にはかりしれない価値を持つ情報源を失っていたことだろう…

アイノ・クーシネン『革命の堕天使たち―回想のスターリン時代』(その1)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月16日(土)11時43分31秒 先に紹介したように、石堂清倫は1985年の講演で、アイノ・クーシネンの自伝を参照して、------【前略】そんなこともわかって面白いのですが、しかしゾルゲとの交渉については、彼女の言っている…

白井久也『ゾルゲ事件の謎を解く─国際諜報団の内幕』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月15日(金)12時20分30秒 石堂清倫による『ヒトラーが恐れた男』(堀内一郎訳、三笠書房、1978)の原書、 Léopold Trepper, Le grand jeu : Mémoires du chef de l'orchestre rouge, Paris, Albin Michel, 1975, 417 p.ht…

石堂清倫『異端の視点─変革と人間と』

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月14日(木)13時49分3秒 富永恭次のエピソードについてはゾルゲ事件研究者が何か言っているのではないかなと思って、白井久也『ゾルゲ事件の謎を解く─国際諜報団の内幕』(社会評論社、2008)をパラパラめくってみたら、…

富永恭次のエピソードについて

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月13日(水)07時48分17秒 >ザゲィムプレィアさん富永恭次がモスクワに連行されたか否かについて、こういう文献にはこのように書かれている、といった投稿ならば歓迎できるのですが、私が引用した僅かな部分だけを見て推…

トレッペルと富永恭次

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月11日(月)12時20分23秒 暫く掲示板投稿を休んでいましたが、またボチボチと始めることにします。雑事に追われてあまり読書は進まなかったのですが、トレッペルの自伝『ヒトラーが恐れた男』(堀内一郎訳、三笠書房、197…

取り急ぎ

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月 5日(火)13時41分43秒 >ザゲィムプレィアさんちょっと余裕がなくて、取り急ぎ以下の点のみお返事します。『ヒトラーに抗した女たち─その比類なき勇気と良心の記録』は個別エピソードをそれなりに沢山集めていて資料集…

ローテ・カペレ(赤いオーケストラ)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月 3日(日)13時46分25秒 『ヒトラーに抗した女たち─その比類なき勇気と良心の記録』(マルタ・シャート著、田村万里・山本邦子訳、行路社、2008)はハルナック夫妻について詳しいことは詳しいのですが、夫妻の履歴に関す…

東畑精一「ハルナック夫妻─ウィスコンシン大学の思い出─」(その10)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月 1日(金)11時14分17秒 長々と引用してきた「ハルナック夫妻─ウィスコンシン大学の思い出─」も、これで最後です。(p167以下)------- 七 政治的闘争は益々強烈となってくる。権力の樹立は一層そのけわしさを増してくる…

東畑精一「ハルナック夫妻─ウィスコンシン大学の思い出─」(その9)

投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2017年 9月 1日(金)10時05分40秒 続きです。(p166以下)------- それから二年、たまたま戦後のアメリカに渡った。昔しなつかしく二十何年振りに、再びマヂソンの町を尋ねた。かつて宿をしていた歯医者マルロー夫妻は健在であり…