2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月29日(水)10時57分30秒 細かな話になりますが、『尊卑分脈』には源通親(1149-1202)の「女子」として二人を記していて、その一人は「国母 後鳥羽院妃 土御門院母 承明門院 在子 母同通光公」です。もっとも、「但依勅…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月27日(月)12時58分42秒 三日ほど投稿を休んでしまいましたが、またボチボチと書いて行きます。この間、「宗尊親王鎌倉御下向記」に出てくる「びてう」が気になって、古文書・古記録に詳しい知人に質問してみました。「…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月23日(木)11時27分27秒 山田氏の論文の「重房は、建長四年(一二五二)三月に宗尊親王に供奉して関東へ下向した」に付された注(9)を見ると、「『上杉系図』(『続群書類従』系図部所収)」とあります。宗尊親王の関東下…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月22日(水)22時23分26秒 それでは山田敏恭氏の「南北朝期における上杉一族」(『関西学院史学』37号、2010)を見て行きます。この論文は、-------はじめに第一章 鎌倉期の上杉一族第二章 南北朝期の上杉一族 第一節 南北…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月22日(水)11時32分29秒 夭折した天才歌人・後鳥羽院宮内卿の名前の由来を調べるため、藤原定家の同母姉・健御前が著した『たまきはる』の女房名寄せを参考に、当時の女房名の名付け方を検討している途中、4月10日から四…
さて、この後の記述はちょっと理解に苦しみます。------- さて、本題の隆資の生母についてですが、『祇園祭・蟷螂山由来記』(昭和61年11月改訂)では、四條隆資は「(伏見)天皇の乳母である四条識子(さとこ)が皇統の御子を孕み、出生した男子が四条本流…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月20日(月)21時30分14秒 京都の祇園祭山鉾行事が中止になるというニュースを聞いて思い出したのですが、山鉾の「蟷螂山」は四条隆資にゆかりがあるそうですね。公益財団法人祇園祭山鉾連合会サイトによれば、-------蟷螂…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月20日(月)12時50分8秒 『とはずがたり』巻二で、建治三年(1277)の出来事とされる「女楽事件」に続く場面を見ると、------- さるほどに、四月の祭の御桟敷の事、兵部卿用意して、両院御幸なすなどひしめくよしも、耳の…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月18日(土)21時56分16秒 四条房名と隆良の関係を検討する前に、女性名について補足しておきます。私にとって二十年来の懸案だった四条隆親室「能子」と隆親女「近子」について、ある程度の解答を出せた時は、我ながらけ…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月17日(金)15時41分42秒 前回投稿で「母方の祖母権大納言」が亡くなるまでのストーリーの流れを紹介してみましたが、十四歳で妊娠六か月の二条が「雪の曙」という愛人と新枕を交し、逢瀬を重ねるというのは、いささか奇…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月15日(水)16時27分6秒 「近子」を調べるために『とはずがたり』の二条の母に関連する場面を全て当たってみたところ、今まで特に注意していなかった箇所で、少し気になる記述がありました。それは巻一の「母方の祖母権大…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月14日(火)10時08分4秒 『天祚礼祀職掌録』に登場する寛元四年(1246)の「近子」と正元元年(1259)の「近子」が同一人物で、『尊卑分脈』に「女子 従三位」とだけ記されている女性であり、かつ後深草院二条の母の「大…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月13日(月)14時45分29秒 後高倉院皇女に利子内親王(式乾門院、1197-1251)、能子内親王(押小路宮、1200-45)、本子内親王(?-1229)、邦子内親王(安嘉門院、1209-83)、有子内親王(生没年不詳)とシンプルな名前の…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月12日(日)14時09分19秒 前回投稿、自分では大発見をしたつもりで興奮して書いてしまったのですが、女性名の研究史の中での位置づけが弱かったですね。研究史といっても、女性名については角田文衛氏の『日本の女性名 歴…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月10日(金)10時33分42秒 少し脱線します。去年、櫻井陽子・鈴木裕子・渡邉裕美子著『平家公達草紙 『平家物語』読者が創った美しき貴公子たちの物語』(笠間書院、2017)をきっかけに四条隆房(1148-1209)について色々…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 8日(水)12時29分14秒 予備知識の追加として、角田文衛氏の『日本の女性名(上)』(教育社歴史新書、1980)から少し引用します。まずは「第一部 古代」「8 平安時代後期」から。(p241以下)-------女房たちの候名 …
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 6日(月)12時44分11秒 『たまきはる』の最後には、-------乾元二季二月廿九日、書写校合畢。此草子者、建春門院中納言書之。俊成卿女云々。 貞顕------- と記されていて(p316)、現代人が『たまきはる』を読めるのは…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 5日(日)11時18分56秒 『たまきはる』の女房名寄せは非常に重要なので丁寧に紹介したいと思いますが、作者は藤原俊成(1114-1204)の娘・健御前で、藤原定家(1162-1241)の五歳上の同母姉です。三角洋一校注『新日本…
近世の四条家から後鳥羽院宮内卿に戻ります。後鳥羽院宮内卿の母が後白河院女房「安芸」だという説の出典を辿ったところ、これは17世紀後半、狩野永納(1634-1700)の『本朝画史』に何の根拠もなく突如として登場した話であって、「安芸」の家系と官職として…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 3日(金)09時36分52秒 今やっていることとあまり関係ありませんが、西村慎太郎氏の『宮中のシェフ、鶴をさばく 江戸時代の朝廷と包丁道』(吉川弘文館、2012)が面白いというツイートを見かけて、四条家のことが出てい…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 2日(木)08時01分12秒 コロナ騒動の影響で図書館が利用できなくて、本当に困ります。満員電車や映画館、そして意外にもパチンコ店あたりでクラスターが発生していないのだから、図書館でも閉鎖空間で会話をしないよう…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 1日(水)13時49分7秒 宮内卿について、笠間書院「コレクション日本歌人選」シリーズの一冊、『俊成卿女と宮内卿』(近藤香著、2012)に基づき、基礎知識を確認しておきます。-------新古今時代の女流のうち、後鳥羽院…
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2020年 4月 1日(水)10時53分35秒 吉良潤氏の「親鸞の流罪に縁座した歌人・藤原家隆」、ちょっと対応に困ってしまう「論文」ですね。最初の方は普通に読めたのですが、「親鸞先妻玉日実在説」が出てきてから、これは警戒しないと…